最後にあたって
臨床心理士の人がカウンセリングを行うときには、どうしてもクライアントの人のかなり深い問題にまで突っ込む必要があります。そのためには、かなり多くのコミュニケーションを必要とするのが通常です。
ですから、臨床心理士とクライアントという線引きが時としてはあいまいになってくる場合があります。このような立場を超えたところでのつながりが生まれてきてしまうことがあるからです。
確かに信頼関係を築くことが臨床心理士がカウンセリングを行う際には必要な条件ですが、あまり深く突っ込むと最後にややこしい問題が生じることがあります。
基本的に、クライアントの人が、自分の心の問題の原因がどこにあるかわかって、それについての解決法が見えてくるとカウンセリングは終了の方向へ向かう必要があります。
そこでカウンセリングが終了に近づいてきてる場合には、臨床心理士のほうからカウンセリングが終了に近づいていますということをクライアントに知らせる必要があります。
もしかするとここでクライアントの人が不安に駆られることもあります。そこで臨床心理士にすがるという可能性も否定できません。せっかく自分の問題が解決できるというときに、再びもとの状態に戻ってしまうのではないかという不安に駆られるのです。
臨床心理士はここで、個人的な感情が沸いてくることもあるかもしれません。しかしここは臨床心理士とクライアントという関係性を尊重した上で、きちんとした一線を引いておく必要が求められます。
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